【Tofu 60】シンプルで絞り込まれた60%キーボードを組み立てた
長らく続く半導体不足で自作PCが高すぎて取り組めない不満を、世間で話題の自作キーボードに挑戦することで発散することにしました。自作キーボードは「EndGameを目指す」と表現するそうです。
今回はDIYキットを購入して1台キーボードを組み上げてみたのでビルドログとして記録を残します。
ビルド内容と手順
DIYキット
使用するツール達
リニアな赤軸を選択
構成
項目 | 内容 |
---|---|
PCB | DZ60RGB V2 |
Case | Tofu 60 |
Plate | Brass |
Keycaps | NP PBT Grey and white |
Switches | Gateron Ink V2 Red |
Lube 1 | Krytox GPL 205 Grade 0 |
Lube 2 | Krytox GPL 105 |
Stabilizers | Cherry Screw-in Stabilizers |
今回作成しようと考えたのは俗に言う「60%キーボード」です。キーボードはキーの数を基準にその搭載数の割合でXX%などと分類されるのですが、今回のものは有名どころでいえばHHKBと近いキー数のものになります。
KBDfansという中国の販売サイトから今回はDIYキットを購入しました。調べてみたところ自作キーボード界隈の中では有名なショップで、PayPalを使用して決済が可能でした。配送はFedExが行っています。
ビルド手順
- ルブ - スイッチ
- ルブ - スタビライザー
- PCB へのスイッチ取り付け
- ケース組み立て
- キーキャップ取り付け
ルブ
やるなら徹底的にやろうと思い、ルブもしっかりと行うことにしました。
キースイッチのルブ
キースイッチのルブのやり方についてはキースイッチ ベストプラクティスという記事が参考になりました。70キーをルブするのに色々調べ物をしながらということもあり4時間ほどかかってしまい、姿勢も悪かったので背中がかなり痛くなりました。
キーを開けて整理している様子
台座にはめてルブを塗りたくっている様子
スタビライザーのルブ
スタビライザーのルブ方法についてはスタビライザーのルブの話という記事が参考になりました。初めからバラバラのパーツで届いたので最初の一組は試行錯誤でしたが、うまく動く状態で組み立てられました。
スタビライザーを取り付けている様子
PCBへのスイッチ取り付け
PCBはホットスワップ対応を選んでいたので、ルブさえ終わっていれば自作キーボードはスイッチをはめ込むだけなので結構楽ですね。販売会社によっては手数料を支払えばルブを行ってくれるようなので、手数料を支払ってもいいかもしれないと思いました。
PCBと静穏性を高めるウレタンフォームを挟み、真鍮製のプレートを合わせていきます。金色に輝いてなかなかに素敵です。
お試しにまずは1つはめてみる。
ずらずらっと全体にキースイッチをはめていきます。
キースイッチをはめ込み終わったところで、正しくキーが認識されているかをReMAPなどを使用して確かめました。本当はスイッチをつける前にショートさせて確認したほうが良いのでしょうが、なんとなく。
ケースの組み立て
ケースとPCBの間に収まるように薄いウレタンフォームを敷いておきます。DIYキットで購入していればサイズがぴったりなので特に困ることなく敷くことができました。
キーキャップ取り付け
NP PBT Grey and white
取り付けたキースイッチにいよいよキーキャップを取り付けます。
今回は使用していませんが、他にもキーキャップを1セットを購入しているので次に着せ替えをする機会が訪れるのを楽しみにしています。
完成
初めて自作キーボードに挑戦してみたのですが、上手く作成することができました。やはりはんだ付けが苦手なのでホットスワップ対応のPCBを購入したことが良かったように思います。
残念だったことは今回のPCBにはLEDによるRGB機能が搭載されているのですが、LEDを常時点灯にするとコイル鳴りがしてしまう点だけが残念でした。LEDは私のニーズとは異なるので消灯した状態で使用していますが、こういったトラブルにも遭遇するのかと学びを得ましたね。
これまで使用していたキーボードはRealforceなのですが、静電容量式からメカニカル式に久しぶりにキースイッチが変わったので、どんな使用感としてなじんでくるのかが今後の楽しみです。
苦労してルブした今回のキースイッチですが、今のところ打ち込むたびにヘココココという小気味良い音がするのでちょっと面白いです。また新しいキーボードを作ってみたいなと思います。