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200日移動平均線を用いたトレード戦略

#投資戦略#トレード戦略

200日移動平均線を用いたトレード戦略

「人間は感情の生き物」と表現されることがよくあります。そのことは株式投資を趣味にしている人ほど良く実感していることでしょう。株式市場の日々の値動きに心を乱され焦った購入や売却を繰り返すうちに資金がどんどんと減っていくのです。

同じように株式投資界隈でよく笑い話として上げられるのが「証券会社の顧客で最も成績が良い顧客は死人とパスワードを忘れた顧客だ」という話があります。これら二つの話から得られる教訓は Buy and Hold こそ株式投資の王道だということです。

今回は個人投資家がBuy and Holdを基本としつつ、より安全により利幅を稼ぐためのトレード戦略の話です。

結論:トレード戦略の概要

  • S&P500 ETFへ投資する
  • 200日単純移動平均線で判断する
  • 月末に投資判断を行う
  • ETFの取引価格が移動平均線よりも上
    • ETFを保有していれば継続して保有する
    • 現金を保有していればETFを購入する
  • ETFの取引価格が移動平均線よりも下
    • ETFを保有していれば全て売却する
    • 現金を保有していれば継続して保有する

投資戦略の概要

Buy and Holdを基軸とする場合に多くの投資家が推奨する投資先はインデックス、中でもS&P500指数への投資です。今回紹介するNew Trader Uを運営するSteve Burnsは、S&P500指数への単純なBuy and Hold戦略に対して月1度だけの投資判断を加えた移動平均線を用いる投資戦略を提案しています。

株式投資の戦略について私たち素人の投資家はついついインフルエンサーの話を鵜吞みにしてしまいがちです。今回紹介しているSteve Burnsも例にもれず数十万のフォロワーを持つインフルエンサーの1人ですが、2000年から2021年までの期間に対する公開データを使用したバックテストに裏付けされた戦略であるため、地震の戦略に取り込むにせよ取り込まないにせよ数字を根拠として判断しやすいでしょう。

Buy and Hold戦略の優位性を語る際、よく使用されるのは2009年3月や2020年3月の市場が暴落した直後を測定期間の視点に設定しがちです。意識的にせよ無意識にせよこのテスト設計はBuy and Hold戦略に有利になりすぎています。そこで今回のテスト設計は2000年1月を基準として設定されています。これはちょうどドットコム・バブルの弾ける数か月前という絶妙な時期です。

どの時期から購入しその後一度も売却をしなかったとしても、S&P500へ投資したほとんどの投資家は報われることとなっていることは既にチャートが示した通りです。この投資戦略ではトレンドフォロー戦略を混ぜ込むことで単純なBuy and Holdをアウトパフォームすることを狙います。

一途な Buy and Hold 戦略との比較

2020年1月から2000年1月を対象としたSPY

この記事の冒頭で示した単純な投資判断を一貫して行うことで、購入後は一度も売却しないで持ち続けるだけの戦略よりも更に多くの利益を得ることができることはSteve Burnsが既に詳細なテスト結果を示しています。以下ではその中でも最も関心の高い部分について触れます。

この2000年1月から2020年1月末までというテスト期間中、Buyが12回とSellが11回で残りはHoldという判断が行われました。20年間というテスト期間の中で約3回の大きな市場の下落が発生しましたが、この戦略では全て直撃を免れつつブル相場の旨味を大きく味わうことができるという結果に終わっています。

項目バックテストS&P500
リターン585.8%364.2%
最大ドローダウン-20.8%-55.2%

利益は大きく損失は少なくという、全ての投資家の理想とする比較結果となっています。ちょうど株式市場は大きな暴落を迎えて S&P500は200日移動平均線を大きく割り込んで推移している状況です。この戦略を実践してみるにしてもしばらくは買い判断は訪れそうにないため、この機会にじっくりと吟味してみてはいかがでしょうか。私は一部資金をこの戦略用に振り分けて実践してみようかと思っているところです。