決算紹介 | Old Dominion Freight Line (ODFL) 2021Q2
Old Dominion Freight Line、2021Q2決算。
- EPS: Beat
- Revenue: Beat
Earnings Call Transcript
Greg C. Gantt
President, Chief Executive Officer & Director
ODチームは当四半期も記録的な成果を達成し、四半期売上高、営業利益率、希薄化後EPSに関して新たな記録を樹立しました。昨年度のパンデミック関連の操業停止の影響により2020Q2との比較にはやや数字が歪んでいますが、今年度のQ2の事業の勢いは売上高と収益性の向上を後押ししました。売上高は47.2%増加の13億ドル、営業利益率は550bp改善し72.3%となりました。その結果希薄化後EPSは84.8%増加の2.31ドルとなりました。このような結果は長期戦略計画を継続して実行してきたことで達成しました。この計画は多くの景気循環を経て現在強力な市場で目覚ましい成長を遂げています。
この計画の2つの重要な要素は適正価格で優れたサービスを提供すること、一貫した投資をキャパシティに行いネットワークが成長を妨げないようにすることです。私たちはお客様に優れたサービスを提供するというゆるぎないコミットメントについてよく話し合います。今期は現在の環境との関連性を考慮し、キャパシティに関する考えを掘り下げたいと思います。
LTOのキャパシティには大きく3つの要素があります。サービスセンターのドア数、設備、人材です。
ドア数は短期的に最もキャパシティを制限する要員となるため、予想される成長曲線の数年先を見越して行動しています。過去10年間でサービスセンターのネットワークに17億ドルを投資し、50%以上の拡大を行えました。現在の設備投資計画にはさらに拡大するための2億7,500万ドルが含まれていますが、長期計画に含まれる物件が見つかればさらに費用を投じる用意があります。
当社のサービスセンターのネットワークへの継続的な拡大に対する取り組みは、マクロ経済環境に関わらず当社の事業の強力なリターンのために重要です。当社は長期的な市場シェアの可能性に自信を持っているため、市場シェアのトレンドが平坦な年であってもOld Dominionの拡大に一貫して投資してきました。サービスセンターのキャパシティの拡大には多くの時間がかかりますが、当社の業界では需要動向が急速に変化する可能性があるため拡大の取り組みに積極的に取り組んできました。この独自の戦略は市場で私たちに大きなキャパシティのアドバンテージを生み出しました。これは今年のような厳しい環境で最も顕著となります。現在、当社のサービスセンターのネットワークには15%から20%の余剰キャパシティがあると推定しており、下半期にはいくつかの新たな施設を開設する予定です。その結果、当社のキャパシティは良好な状態にありますが、成長の機会に対応できるように特定の拠点のニーズに引き続き注力しています。
現在の需要動向は2022年まで続くと思われるため、これらの需要に加えキャパシティを拡大する必要のあるその他の要素にも対応する準備ができています。国内経済は産業及び小売り関連の顧客の両方で強化されていると考えており、現在の経済予測および顧客フィードバックに基づいて更なる数量の増加を見込んでいます。また売上高も引き続き加速する傾向にあります。2020Q2のクリフイベント以降、各四半期で通常の連続した傾向を上回っています。このアウトパフォーマンスは2021年7月の月次収益にも引き継がれています。
サービスセンターのネットワークには満足していますが、今年は他のキャパシティ要素で課題に直面しました。設備の納品に遅れが生じたため、交換予定であった古い設備を引き続き使用することとなりました。当社は業界で最も若い車輛を保有する企業の1つであるためこの選択を取ることができ幸運でした。サプライヤーの予定はやや遅れていますが、今年注文した各ユニットを受け取ることができると信じています。これらの新しいユニットは現在の設備を補完するもので、今年の下半期にはニーズを満たすことができると期待しています。
継続的な成長を支えるためには人材の確保が引き続き最大の課題となります。Q2の採用活動は成功し目標を上回りました。3月から6月の間に1,100人の正社員を採用し、Q3には更に1,000人の正社員を採用する予定です。この2つの要素が追いつくまで、人材と車輛の容量を補完するためサードパーティの購入輸送を継続していきます。人材と設備、サードパーティに関わらず、私たちはお客様に最高のサービスを提供することに引き続き注力しています。
先ほどのように適正な価格で優れたサービスを提供することと、成長曲線を先取りするキャパシティを確保することは、当社の長期戦略計画にとって2つの重要な柱です。私たちの計画の中心は人材のままです。当社のODファミリーはお客様にサービスを提供すると同時にビジネスを成長させることに取り組んでいます。その結果当社は他のどのキャリアよりもさらなる収益性の高い成長の機会を利用し、長期的に株主価値を高めることのできる立場にあると信じています。
続いてAdamよりQ2決算について詳しく説明いたします。
Adam N. Satterfie
Senior Vice President of Finance, Chief Financial Officer & Assistant Secretary
Old DominionのQ2の売上高は47.2%の増加となりましたが、これはLTLトンの28.1%の増加と100ポンド当たりLTL収益の14.9%の増加が含まれています。燃料サーチャージを除くと100ポンド当たりLTL収益は10.3%増加しました。これは歩留まり改善イニシアチブの成功と貨物構成の変化を反映しています。
売上高と販売量の増加は2020Q2との比較が容易であったことを反映していますが、今期の売上高の前四半期比の増加は通常の連続的な傾向を再び大きく上回っています。今期のLTL貨物の1日当たり出荷量は、過去10年間の平均増加率が7.6%であったのに対し2021Q1比で12.1%増加しました。1日当たりのLTLトンは過去10年間の平均増加率が7.9%であったのに対し9.7%増加しました。
これらの10年間の平均トレンドはより正常な比較のために2020年の指標を除外しています。出荷量及びトン数はいずれも長期の平均を上回りましたが、出荷量とトン数のトレンドが不一致であるのは出荷当たりのLTL重量の減少が影響しています。当社は過去数四半期にわたって価格設定の変更を行い、重量貨物や大型貨物への制限を行いました。お客様の従来のLTL貨物のキャパシティを確保するため、Q2では業界の厳しい状況を考慮してこれらの取り組みを強化しました。7月の収益は2020年7月と比較して約35%増加しています。2020Q3には1日当たりの収益がプラスに転じているため、Q3の前年同期比の比較は厳しくなります。
7月の実際の収益関連の詳細はQ2のForm 10-Kで提供します。Q2の営業利益率は550bp改善し、過去最高の72.3%を達成しました。これは売上高に対する直接費及び間接費の比率が改善したためです。この改善はQ1の決算発表時の目標とほぼ一致しています。売上高に対する間接費の比率は490bp改善しました。これは主に質の高い成長による営業レバレッジによるものです。間接費の割合の改善の多くは減価償却費、賃金と福利厚生費に関連しています。直接営業費のうちドライバー、プラットフォーム従業員、車輛技術者の賃金と福利厚生費は業務の全体的な効率の向上により改善しました。これは石油製品の価格上昇や購入したサードパーティ輸送の増加を反映しています。
下半期には予想される成長を引き続き支えるために従業員を採用していきますが、生産性に重点を置き最終的にはサードパーティ輸送への依存度を下げることで直接営業費用と収益のバランスを効果的に取ることができると考えています。Old Dominionの営業キャッシュフローは2021Q2で1億9,800万ドル、上半期で5億830万ドルでした。同期間の投資キャッシュフローは1億5,510万ドルと2億610万ドルでした。Q2には6,320万ドルの資本を株主へ還元し、上半期までに3億9,540万ドルの現金を配当と自社株買いのプログラムに使用しました。
年初来の自社株買いには6,880万ドルが含まれています。当社は今朝新たな自社株買いプログラムを承認したことを発表しました。このプログラムでは当社の発行済み株式を最大20億ドルまで買い戻す権限が与えられます。このプログラムの資金は営業キャッシュフローと既存の現金でまかない、余剰資本を株主の皆様に還元するという方針を継続する予定です。しかしながら当社の支出の最優先事項は事業の長期的な収益性の高い成長を支えるための戦略的な支出です。当社の年間実効税率は2020Q2の25.7%に対し、2021Q2では26%でした。現時点ではQ3は26%になると見込んでいます。
以上で発言を終了したいと思います。
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