決算紹介 | IDEXX Laboratories (IDXX) 2021Q2
IDEXX Laboratoriesは2021/7/30に2021Q2の決算を発表しています。
この記事では収支報告における質疑をピックアップして紹介します。
決算概要
- EPS: beat
- 売上: beat
- ガイダンス: beat
いずれも期待を上回る好決算でした。詳細はSeeking Alphaなどニュースにまとまっているので参照してください。
最新ガイダンスと下半期の見通し
質問は最新のガイドと下半期の見通しについてです。主にP&L(利益と損失)に焦点を当てたいです。
T&E(トラベル＆エンターテインメント)の回復と支出される医療費の増加を期待しているようですが、それがどのように戻ってくると期待しているのかを説明していただけますか？またその回復は本当にCOVID以前のビジネスの方法に戻れるのでしょうか？
下半期に向けてどのような投資分野を展開していくのか、計画も教えてください。
OPEX(運用費/販管費)は前年比でコストを比較できる時期に移行しています。Q2にはOPEXが20%増加したことからもそれが分かります。Q2には医療費の増加など一部のコストが戻ってきています。パンデミックの状況が緩和され続けることを期待しているため、T&Eの回復も期待しています。
投資についても進めており、特に国際的な分野や研究開発組織などに投資を進めています。全体的に見て前年同期比で高いOPEXの成長を維持できる環境があり、厳しい比較対象に対して売上の成長が上回ると考えています。これは健全な状態と考えており、利益率の改善の観点では非常に優れた通期業績を達成できると考えています。
新製品「ProCyte」について
新製品としてProCyteがあります。獣医やセールスフォースとの関係、発売状況の最新状況を教えてください。COVID期間中の新製品は従来とは環境が大きく異なると思います。従来の営業ツール以外のメニューを開拓する姿勢を感じましたがどうでしょうか？
現在、診療所は非常に忙しくこれまでになく忙しい状況だと思います。そのため新しいメニュー、特に生産性向上に役立つProCyte Oneは歓迎されると思います。レセプションの結果は上々でした。アメリカでは訪問者の約60%は直接面談しており海外では約50%です。信頼できるアドバイザーであり現場のパートナーと考えている人々と再開できる機会を心から歓迎しています。そしてよりIDXXの彼らを助けることのできるソリューションを提供できることを望んでいます。
成長の持続可能性と動物病院の需要の傾向
来院数の成長の持続性や全体的な動物病院の需要について、ガイダンスではどのように想定しているのかを教えてください。またCAG(セグメント:コンパニオンアニマル)の成長の勢いが2年の連続で維持されているのか、また季節的な考慮が必要でしょうか？
Q2は業界と当社の成長のトレンドが非常によく保たれました。ご指摘通りCAGの経常利益は2年間の累積で16%を上回りました。Q1とQ4で見られたものとほぼ一致しています。来院数は前Q4からQ1に少し減少しましたが、累積での診断売上は良好な成長となっています。
CAGの持続性については2年間のトレンドが下半期にも継続すると予想しています。
まとめ
IDXXは下半期も順調なビジネスを展開できそうですね。
コロナ禍で行われていたロックダウンなどの制限が撤廃される傾向が今後も続くことを予想しており、クリニックレベルでもペット業界の成長トレンドと連動して診療が増えている状況がこれを後押ししそうです。投資についても積極的であり、貪欲に成長の機会を伺うことのできる状態だと感じています。
