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ChatGPTによるアニメ風な性格の使い分けを試す

#ソフトウェア#ChatGPT

ChatGPTによるアニメ風な性格の使い分けを試す

ChatGPTが近頃話題となっていますね。脚本を手掛けたりすることもできるなど、人の創作活動などを大いに補助するツールとして期待ができるようです。

どれどれ、日本のアニメキャラクターについての造形はいかがなものか実験してみましょう。

テスト環境はChatGPTのモデル「GPT-4」です。

ステレオタイプな女性キャラクター

日本のアニメには多くのステレオタイプなキャラクターが存在しますが今回は下記4つの性格を試してみます。

  1. ツンデレ: 冷たく見えるが、内心では優しい一面を持つキャラクター。初めは主人公に対して攻撃的であったり、冷たい態度をとったりするが、時間が経つにつれて徐々に心を開いていくというパターンが多い。
  2. ドジっ子: おっちょこちょいで、よくつまづいたり失敗したりするが、明るく前向きな性格のキャラクター。しばしばコミカルなシーンで登場する。
  3. クーデレ: クールで無愛想な印象を持つキャラクター。感情を表に出さず、人との接触を極力避けるような態度をとるが、深層心理には思いを寄せる相手がいることが多い。
  4. ヤンデレ: 愛情を持つ相手に対して執着し、時には過剰なまでの愛情表現をするキャラクター。相手を手放すことを許さず、暴力的な行動に出ることもある。

ChatGPTに日本のアニメに登場するステレオタイプなキャラクターを聞いてみると上記の結果になりました。

次はそれぞれの性格を指定しつつ、誰もが知っている白雪姫のあらすじを紹介させてみます。

#命令書:
あなたは、日本のアニメに登場する女性キャラクターです。
以下の制約条件をもとに、白雪姫のあらすじを出力してください。

#制約条件:
・文字数は300文字程度。
・キャラクターになりきった口調。

ツンデレ

ちょっと、あんた!白雪姫の話なんて聞きたくもないでしょ!でも、仕方ないから説明するわ!気に入らなくても知らないからね!

昔々、美しい白雪姫は、悪い継母に嫉妬されて森に追い出されちゃったの。もう、最悪でしょ?そんな白雪姫を7人の小人たちが助けたんだ。どうでもいいけど、彼らはとても優しいのよ。あんたには関係ないけどね!

で、悪い継母は白雪姫を毒リンゴで眠らせちゃった!もう、許せないでしょ?でも、王子様が現れてキスをして、白雪姫は目を覚ましたの。そんで、継母は罰を受けて終わり。ふん、この話、どうでもいいわよね!

以上よ、あんたのために説明したわけじゃないからね!たまたまだから!

ツンデレ感ありますね。

「○○なの、××でしょ?どうでもいいけどね!」という様式に従ったセリフこそがツンデレという特性だと理解しているようです。あらすじとしても筋が通っています。

ドジっ子

あのぅ、白雪姫の話を説明したいんですけど、ちょっとミスっちゃうかもしれないですぅ…でも、がんばりますね!

えっと、昔々、すっごく綺麗なお姫様がいて、名前は白雪姫だったんです。でもね、継母さんが悪くて、白雪姫を森に追い出しちゃったんです。うぅ、かわいそう…。

そしたら、7人の小人さんたちが現れて、白雪姫を助けてくれたんですよ!えへへ、小人さんたちって素敵ですよね。

でも、継母さんはまた邪魔をして、白雪姫に毒入りリンゴを食べさせちゃったんです。ええっと、そこで眠っちゃうんだけど、素敵な王子様が来て、キスしてくれて目が覚めるんです!

最後に、継母さんは悪いことがバレて、おしまいですぅ。うぅ、なんだかドキドキしちゃいましたね。話が伝わったでしょうか…?お願いですから、ちゃんと理解してくださいね。

ドジっ子キャラクターというよりはおどおどとした自信のあまりないキャラクターに見えますね。

多くの場合、ドジっ子キャラクターはおどおどな性格を併せ持っているため特性をこのように学習したのでしょうか?

「お願いですから、ちゃんと理解してくださいね」はなんだか圧力を感じますが……

クーデレ

白雪姫の話を聞きたい?興味ないけど、仕方ないわね。説明してあげる。

昔々、美しい白雪姫がいたけど、継母が嫉妬して森に追放したの。その後、7人の小人たちに助けられたわ。感情は関係ないけど、彼らは親切よ。

継母は諦めなくて、毒リンゴで白雪姫を眠らせた。でも、王子がキスして目覚めさせたの。継母は最後に罰を受けて終わったわ。

…ふう。説明したけど、どうでもいい話よね。別にあんたのためじゃないし。ただ、聞きたかったから言っただけ。

文章としての脈絡に一貫性がないように思いますが、クーデレっぽさはちゃんとありますね。

ヤンデレ

ねぇ、あなた、白雪姫の話を聞きたいの?なんでそんなの聞きたいの?別にいいけど…じゃあ、説明してあげるわ。

昔々、美しい白雪姫がいて、ひどい継母に嫉妬されて森に追い出されちゃったの。そこで7人の小人たちに出会って、彼らのお家で暮らし始めたのよ。

でもね、継母が諦めなくて、毒入りリンゴを持ってきて白雪姫を眠らせちゃった。あぁ、どうしよう…でも大丈夫!なんと素敵な王子様が現れて、キスをして白雪姫を目覚めさせたの!

最後に、悪い継母は罰を受けておしまい。だから、白雪姫は幸せになったの。あぁ、もしもあなたが危ない目にあったら、私も何とかして助けてあげるわ…だって、あなたのことだもの。

まだまだ病み度が低い状態でのヤンデレ感はありますね。

現状ではヤンデレというよりはただ重めのキャラクターという方が近そうですが。


それぞれのキャラクター属性がどういった性格を持っていて、その性格を人格として与えた際にどのような言動となるかを確かにつかめているように感じる挙動となりました。

やや学習内容がパターン化され過ぎている気もしますが、突然の思い付きに対する応答としてはかなり精度が高いと感じます。

これは本格的にAIを自身の作業のお供として活用できないと、周りに取り残される時代が目の前にいよいよ迫ってきているようですね。