EstrildaEstrilda

Stocks

決算紹介 | Amazon (AMZN) 2021Q2

#決算分析#AMZN

決算紹介 | Amazon (AMZN) 2021Q2

Amazonの2021Q2の決算における質疑をピックアップして紹介します。

決算概要

  • EPS: beat
  • 売上: miss
  • ガイダンス: miss

いずれも期待を下回る好決算でした。詳細はKabutanなどニュースにまとまっているので参照してください。

昨年比の予想を超えられなかった

Q2の売上について、プライム会員の支出の抑制とロックダウンの緩和以外に想定を超えられなかった要員はありますか?プライムデーが予想に反していたなどあるのでしょうか?

Q2の実行率に関して、COVIDの影響に打ち勝つという素晴らしい仕事はしていません。しかしながら私たちは私たちのガイダンス範囲を上回っています。

前四半期と同じプロセスを維持しています。今Q2でこれまでと異なるのは人流の増加です。人々が予防接種を受け外出するようになることで、オフラインの買い物や生活が増えてオンラインショッピングの時間が奪われるという影響があります。それは良い現象であり素晴らしいことだと思います。

プライムデーは大成功でした。昨年秋のプライムデーの記録を更新しています。開催時期が異なるためプライムデーが年末商戦の早い時期にぶつかっていたためです。今回のプライムデーはサードパーティのセラーにとっても素晴らしい日であったと思います。

AWSなど利益率の高いセグメントへの移行

サードパーティーサービス、サブスクリプション、AWSや広告など利益率の高い分野での業績がかなり堅調であったことはヘッドラインの結果の裏に隠れているように思います。売上総利益率にも表れていると思います。これらのサービスに意図的にシフトしているのか、それとも5月中旬以降に見られたやや弱い傾向がそのままとなっているだけなのでしょうか?

またプライムデーは年に一度だけのイベントでしょうか?それとも異なる季節のトレンドを利用するために同じ年に複数回の開催を行うことを検討しますか?

まずプライムデーについて、特に発表することはありません。これまでの傾向としては年に1回です。もちろん、過去3年間で四半期ごとに開催時期の変動はありました。

利益率の高い分野へのシフトについて意図的な戦略であると言いたいところですが、内容を見てみるとサードパーティの特にFBA(フルフィルメント by Amazon)の好調が継続しているようです。セラーの方々は素晴らしい仕事をしており、これは非常に価値があり当社の弾み車を強化するものです。サードパーティの比率は昨年の53%から56%に上昇しており、着実な数字で安定しています。

広告についてはやはり当社の弾み車の一部です。消費者向けのトラフィックがあり、良く機能すればお客様や販売者、ベンダーの方々にとってより付加価値の高い経験となるはずです。私たちが取り組んでいるのは広告が関連性のある体験であり、他では見つけられなかったり難しかった選択を可能歳ショッピング体験に付加価値を与えることです。

AWSについてもAWS自体がビジネスとして独立しています。開発には15年を費やしましたが大きく貢献していると思います。前四半期を見るとAWSはこれまでのどの四半期よりも、前四半期および前年比で収益を増加させています。現在年率換算で590億ドルの収益であり、昨年の430億ドルから増加しています。

これらは私たちはアウトプット指標と位置付けています。インプット指標は製品をしっかり開発し、新たな機能を追加しお客様の課題を解決できるようになることです。そしてこの指標は多くの企業がクラウド移行を重視していることとよくマッチしていると考えています。私たちは企業がクラウド移行において私たちを選ぶことを誇りに思っています。

まとめ

決算はアナリスト予想を外し、市場の反応は失望に包まれたものとなりました。

ただ質疑を見るに経営陣はこの結果を悲観していないようです。換言すればアナリスト予想が不要に高すぎたという旨の回答を行っています。コロナ禍が収束に向かう中でオンラインショッピングへ費やされる時間が減ることは避けられないため、コロナ禍の真っただ中であった前四半期や前年度比で減速することは避けられないと。

そんな中でもプライムデーは過去最高の記録を達成したと伝えられています。プライムデーの売上は開催時期の変化が試みられているため単純な比較は行えませんが、アフターコロナに向かう中でも記録の更新が行えたことはポジティブに見えます。